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2025.09.26
目次
メニュー翻訳だけでは不十分な理由
「英語メニューがあるから大丈夫」 そう思っている飲食店経営者の方、実は大きな機会を逃しているかもしれません。
飲食業界の方から多く聞かれる質問が「メニューを英訳すれば外国人のお客様に対応できますよね?」というものです。確かにメニューの英語対応は重要ですが、それだけでは外国人のお客様に満足していただくことはできません。
実際に、英語メニューはあるのに外国人客のリピート率が低い、口コミ評価が上がらないという飲食店はあります。一方で、カタカナ英語での接客を導入した店舗では、外国人の常連客が増え、SNSでの良い口コミが広がり、売上が大幅に向上しています。
今回は、本当に外国人のお客様に喜ばれる飲食店の英語接客について詳しく解説します。
飲食店における外国人客の行動パターン
入店時の不安を理解する
外国人のお客様が飲食店に入る時、最も不安に感じるのは「言葉が通じるだろうか」「自分の要望を理解してもらえるだろうか」ということです。
特に日本料理店や居酒屋など、文化的背景の理解が必要な店舗では、この不安はより大きくなります。
食事中の質問やリクエスト
外国人のお客様は、日本人以上に積極的に質問をします。「この料理は何が入っているの?」「辛いですか?」「おすすめは何ですか?」など、メニューを見ただけではわからない情報を求めています。
支払い時やサービスへの期待
海外では、テーブルでの支払いやチップの習慣があります。日本のシステムを英語で説明できるかどうかが、お客様の満足度を大きく左右します。
メニュー説明以外で重要な接客場面
入店時の席案内
「ハウ メニー ピープル?」(何名様ですか?) 「ディス ウェイ プリーズ」(こちらへどうぞ)
第一印象を決める重要な場面です。英語で案内されることで、お客様は「ここなら安心」と感じられます。
注文を取る時の細かな確認
メニューの英訳があっても、注文時には様々な確認が必要になります。
- 飲み物は何にしますか?
- サイズはいかがしますか?
- 辛さはどの程度がお好みですか?
料理提供時の説明
「ディス イズ ユア テリヤキ チキン」(照り焼きチキンです) 「ビー ケアフル、イッツ ベリー ホット」(熱いのでお気をつけください)
料理を提供する時の一言で、お客様の安心感と満足度が変わります。
会計時の対応
「ウッド ユー ライク トゥ ペイ キャッシュ オア カード?」(現金とカード、どちらがよろしいですか?) 「プリーズ ペイ アット ザ カウンター」(カウンターでお支払いください)
日本独特の支払いシステムを英語で説明できることが重要です。
見送り時の感謝
「サンキュー フォー カミング」(ご来店ありがとうございました) 「プリーズ カム アゲイン」(また来てください)
最後の印象がリピートに繋がります。
飲食店でよくある英語対応の落とし穴
落とし穴1:専門用語の直訳
「刺身」を「Raw fish」と直訳してしまい、お客様に誤解を与えるケース。「Sashimi (sliced raw fish)」のように、日本語も併記する方が適切です。
落とし穴2:アレルギー情報の不備
「卵は入っていません」と言ったのに、実際にはつなぎに卵が使われていて、アレルギー反応を起こしてしまうケース。命に関わる重大な問題です。
落とし穴3:文化的背景の説明不足
「お通し」の概念を説明できずに、「勝手に料理を持ってきて、お金を請求された」と誤解されるケース。
落とし穴4:スタッフ間の情報共有不足
フロントスタッフは英語ができても、キッチンスタッフや他のスタッフと連携が取れていないケース。
カタカナ英語で解決!飲食店必須の接客フレーズ
入店〜席案内
「ウェルカム!ハウ メニー?」 (Welcome! How many?)
「スモーキング オア ノン スモーキング?」 (Smoking or non-smoking?)
「フォロー ミー プリーズ」 (Follow me, please)
注文受け
「アー ユー レディ トゥ オーダー?」 (Are you ready to order?)
「ワット ウッド ユー ライク トゥ ドリンク?」 (What would you like to drink?)
「ウッド ユー ライク サムシング エルス?」 (Would you like something else?)
料理説明・提供
「ディス イズ アワ スペシャル」 (This is our special)
「イット ハズ フィッシュ ソース イン イット」 (It has fish sauce in it)
「エンジョイ ユア ミール」 (Enjoy your meal)
会計・見送り
「ハウ ワズ エブリシング?」 (How was everything?)
「ユア トータル イズ ツーサウザンド エン」 (Your total is 2,000 yen)
「ハブ ア ナイス デイ」 (Have a nice day)
アレルギー・宗教的配慮への英語対応
アレルギー対応の重要性
近年、食物アレルギーを持つ外国人観光客が増えています。「Does this contain nuts?」(ナッツは入っていますか?)という質問に正確に答えられることは、お客様の命を守ることに直結します。
基本のアレルギー関連フレーズ:
「ドゥ ユー ハブ エニー フード アレルギー?」 (Do you have any food allergies?)
「ディス ドーズント コンテイン エッグ」 (This doesn’t contain egg)
「レット ミー チェック ウィズ ザ キッチン」 (Let me check with the kitchen)
ハラール・ベジタリアン対応
イスラム教徒やベジタリアンのお客様への対応も重要です。
「ディス イズ ハラール フレンドリー」 (This is halal-friendly)
「ウィー ハブ ベジタリアン オプション」 (We have vegetarian options)
「ノー ポーク, ノー ビーフ」 (No pork, no beef)
お客様の心に残る英語接客
メニューの英訳は確かに重要ですが、それはあくまでスタート地点に過ぎません。本当に外国人のお客様に愛される飲食店になるためには、心のこもった英語接客が不可欠です。
カタカナ英語なら1日で変化を実感
完璧な英語を身につけるには何年もかかりますが、カタカナ英語なら1日の研修で基本的な接客ができるようになります。明日からでも、お客様の反応の変化を実感していただけるはずです。
「美味しい料理」に「心のこもった英語接客」をプラスすることで、あなたの店舗は外国人のお客様にとって特別な場所になります。そして、その特別な体験は、必ずSNSを通じて世界中に広がっていくでしょう。
メニュー翻訳の次のステップとして、ぜひカタカナ英語での接客を始めてみてください。
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執筆者紹介

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長谷川 雄一朗
カタカナ英会話ジェッタ代表 / 株式会社JETTA代表取締役
愛知県名古屋市出身。明治大学法学部を卒業後、大手海運会社に勤務。半導体商社のベンチャー企業に転身すると同時に起業し、英会話スクール株式会社JETTAの代表取締役となる。貿易実務や海外展示会出展などの経験を活かしたBtoBの海外営業を得意とする。株式会社JETTAでは自身の経験を活かし、日本人の英語への苦手意識を改善し、自信を持って国内外で活躍できる人材の育成に務める。













