インバウンドコンテンツ造成と体験型ワークショップの大切さ(前編)

インバウンドコンテンツ造成と聞くと難しい言葉と感じられるかもしれませんが、実は難しくはありません。昨今ではモノ消費ではなくコト消費にシフトしており、体験型ワークショップも見逃せません。

これらのトレンドの中で抑えるべきポイントがあります。旅マエ〜旅ナカ〜旅アトの設計が大切なのです。

旅マエ〜旅ナカ〜旅アトの設計

訪日外国人(インバウンド客)の特徴として、旅マエの情報取得から、宿泊予約やサービス予約の検討まで、長い方だと1年前から計画する方が多い傾向にあります。情報取得の方法は、主にOTA(TripAdviserなどのオンライン予約サイト)や口コミ、WEBサイト、SNSとなります。

訪日外国人は、どんな体験ができるかという観点で調べていき、宿泊先を選ぶ方が多いです。
最近の傾向では、宿を押さえてから体験を決めるわけではないです。
ポイントは導線設計で、いかに日本に来日する前の外国人に知ってもらえるかとなります。

旅マエ

体験できるメニューをWEBで公開する。体験=非日常で超越的な非日常体験、これに近づくほど、単価アップを目指せます。

自社サイトでは、モノとコトつまり商品とサービスをEC販売できるようにします。また、宿泊予約ができるように自社サイトで準備します。
写真や動画で訴求し、来日前の仮想体験ができるようにします。VRを活用し、メタバースでも買い物や体験ができるようにすると、オンラインとオフラインでシームレスとなり、来日時には確認しながら”2度”おいしい体験ができます。

来日時にある”人ならではの温かいおもてなし”の先取りで、インバウンド客は満足感を得られます。

旅ナカ

旅マエで得た情報をもとに、体験を具現化します。訪日外国人は日本への幻想があり、日本らしさを体験したい方が多いです。特に、食や文化・歴史に関する体験ツアーは、人気です。

旅ナカをフックに、旅マエ・旅アトの対策を考えていくことも可能です。工場見学ツアー、自然を満喫できるサイクリングツアー、田植え体験や座禅体験など、日本でしかできない体験をセットできます。

旅アト

旅マエ、旅ナカで得た情報や経験を、訪日外国人は知り合いやお友達にご自身でとった写真や動画とともに共有する方が多いです。また、訪日外国人が口コミをOTA(TripAdviserなどのオンライン予約サイト)に投稿できるようにすると、さらなる新規を呼び込みできます。

また、自社ECサイトなどで、商品・サービスを販売することで、来日した訪日外国人の旅アト消費、また新規の旅マエ消費につながり、良い循環ができます。

上記の流れを踏まえて、インバウンドコンテンツ造成と体験型ワークショップを考えていくと良いです。

後編では、その具体的なインバウンドコンテンツ造成と体験型ワークショップの戦略と実践方法をお伝えします。

執筆者紹介

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長谷川 雄一朗

カタカナ英会話ジェッタ代表 / 株式会社JETTA代表取締役

愛知県名古屋市出身。明治大学法学部を卒業後、大手海運会社に勤務。半導体商社のベンチャー企業に転身すると同時に起業し、英会話スクール株式会社JETTAの代表取締役となる。貿易実務や海外展示会出展などの経験を活かしたBtoBの海外営業を得意とする。株式会社JETTAでは自身の経験を活かし、日本人の英語への苦手意識を改善し、自信を持って国内外で活躍できる人材の育成に務める。

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